連帯保証人?いいえ、そんな危ないことしないって話

連帯保証人子供

ふらふら~っと街をあるいてたら、偶然、十年前に勤めていた会社の上司に会いまして。お互い「あっ」と、少しつくり笑いをしながら「お久しぶり」な雰囲気を醸しだしてみる。

当時、二十代の僕は彼とそこそこ仲がよく、週末は一緒に飲みにいったり、クラブに通ってたりしていました。おごってもらうことはなく、自分のお勘定は安月給から気前よく支払っていました。

再会した彼が「かるくお茶でも飲もう」と誘ってきたので、三十代半ばに差しかかった僕は、「どうよ、オレ大人になっただろー」と、なぜか成長ぶりをみせつけたくなり、喫茶店にはいりました。で、連帯保証人をたのまれたって話。

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昔のオーラが消えていたわけで

僕が成長ぶりをみせつけたくなったのは、元上司である彼が昔とくらべてやつれていたからです。十年前は「オレを誰だと思ってるんだ」という、映画で街を牛耳るギャングが弱者をイタぶるさいに吐きだすセリフを、迷いなくリアルの世界でもいってのけた人でした。まあこんなセリフをいえる人は、映画と現実を行き来する男版メンヘラな要素をもってるんでしょうがw

いま目の前にいるのは、自信にあふれた彼ではなく、やつれ悲壮感を身にまとう中年。僕は十年前、頭を下げていた人に何があったかはわからないけれど、優越感をおぼえました。

起業するって覚悟だよね

どうやら彼は、2年前に会社をやめて起業したらしいのです。出だしは順調だったけれど、取引先との信頼関係にねじれが生じ、受注がストップしたとのこと。借金をしてなんとかつないできたけど、今度はその借金で首がまわらない。

起業するって覚悟だよね。うまくいけば大手をふって闊歩できるけど、そうでなければ追い詰められていく。僕は起業するなんて勇気は持ちあわせていない、筋金入りにビビりなので、覚悟の本当の深さをわかっていません。

成功すれば光、失敗すれば闇。ほかに解釈の余地がないほどの二極化された結末。人生の勝負どころ。でも、行動力はうらやましいと思ったりもします。…やらないけどねww

やつれているのは、大変な事情をかかえているからだとわかりました。当初の目的、「どうよ、オレ大人になっただろー」と成長ぶりをみせつけることはやめておきました。「泣きっ面に蜂」を見て笑うような感覚をおぼえたからです。

詰まるところご用件をうかがいましょう

僕と会話のキャッチボールをすることなく、彼は現状を話し続けます。「支払いが…資金が…」、なんとなーくの言いまわしを理解しました。

詰まるところ、「お金を貸してほしいんでしょ」

僕には余裕がないので、ジリ貧なので、夢を追う「はんさむぼーい」は昔から甲斐性がないのが相場なので、「お互いお金ないですね」で逃げきり。
切羽詰まっている彼は大人の知恵を振り絞って「連帯保証人になってくれ」とブラックな提案をww

すわっ、ならいでか!連帯保証人

連帯保証人とは…おそろしいやーつでございます。

主たる債務者と連帯して債務を負担することを約束した保証人

保証してあげた人が夜逃げでもしたら、借金の支払いを全額代わりに背負う

昔のよしみで、ちからになろうじゃありませんか…とでも言うと思ったかい。たわけ者めが……コココココ。恥をしのんで昔の部下に連帯保証人になってほしいと言ったのでしょうが、こちとら巻き込み事故はゴメンです。

「いいえ、断ります」

僕も彼も閻魔顔になりました。もう二度とお互い笑って話せないでしょうね。でも、これでいいんです。これでいいのだ~♪
人間関係が終わっても、構わない。

この話で何が言いたいかっていうと、やりたくないことはハッキリと断るってこと。読んでくれてありがとうございました。

 

 

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