お酒を飲んでも仮眠をとったから大丈夫!というわけにはいきません。二日酔い運転。体の中にアルコールが残っていて基準値を上回れば立派な飲酒運転ともなるのです。二日酔いでの運転の危険性について紹介します。
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二日酔いで運転した実験結果とは
西イングランド大学の研究結果:二日酔いで運転をした場合
二日酔いのドライバーが20分道路のシミュレーション演習ではかなり多くのミスをした。運転の反応、スピードが鈍化した。 運転方法のばらつきはより不安定だった。
出典:mailonline
と述べています。つまり運転中の危険回避に大きく鈍るということです。酒気帯び運転と同じような反応とです。
オランダのユトレヒト大学の研究では、ボランティアが約10単位のアルコール飲料を消費した後、模擬1時間高速道路の走行試験の夜に参加しました。結果運転の注意における間違いが著しく増加しました。
出典:mailonline
運転ミスの増加ということです。もっと詳しく言えば車が真っ直ぐ走行できない・危険回避の反応速度が著しく鈍るわけです。
これら二つの実験で言えることは二日酔いの状態を運転をするということは極めて危険であり、酒気帯び運転と相違がないということです。なぜなら体内に基準値以上のアルコールが残っているのであれば結果酒気帯びとなるのです。
画像出典:沖縄県警察|飲酒運転根絶の主な取組|二日酔い運転防止キャンペーン
二日酔い運転で基準値を超えるアルコールが検出されたら逮捕されるのか
「二日酔い」自覚しながら乗用車運転、しかもバス運転手…酒気帯びで逮捕
2013.10.27 17:19
酒を飲んで乗用車を運転したとして奈良県警奈良西署は27日、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で、奈良交通のバス運転手、後呂丈夫容疑者(46)=大阪府東大阪市=を現行犯逮捕したと発表した。「二日酔いを自覚していた」と容疑を認めているという。逮捕容疑は27日午後0時15分ごろ、奈良市三碓町の路上で、酒気帯び状態で軽乗用車を運転したとしている。
同署によると、後呂容疑者は同日明け方にビールなどを飲酒。仮眠後、自宅から奈良市内に移動途中の交差点で、普通乗用車と出合い頭に衝突。呼気検査で基準値以上のアルコールが検出されたという。
出典: MSN産経west
酒気帯び運転で現行犯逮捕されます。仮眠をとったからいってもう大丈夫、運転していいとはいきません。
酒気帯び運転の代償
酒酔い運転の場合「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」、酒気帯び運転の場合「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」となっています。
- 運転者以外の周囲についても処罰の対象となっています。
車両提供者は運転者と同じ処罰で、運転者が酒酔い運転の場合「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」、運転者が酒気帯び運転の場合「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」 - 酒類の提供、車両の同乗者は、運転者が酒酔い運転の場合「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」、運転者が酒気帯び運転の場合「2年以下の懲役又は30万円以下の罰金」
- 飲酒運転で人を死傷させた場合は、「危険運転致死傷罪」の適用を受け、最長20年の懲役という厳罰を科せられる可能性もあり。
まとめ
やはり体内に基準値以上のアルコールが残っていれば、それは酒気帯びとなるわけですね。仮眠・睡眠をとったから大丈夫ではなくアルコールを抜くことが大事です。ちょっとした気の緩みで事故をおこして取り返しのつかないことにならないように気をつけましょう。