企業にとって、信頼の命綱といえる個人情報。個人情報のセキュリティが、どれほど企業生命にかかわるか気になりますよね。
今回の朝礼ネタは個人情報の漏洩が企業の死活問題であることを再認識できます。
後半ではスピーチ例も掲載しているのでご覧ください!
個人情報の定義
よく聞く言葉ですが、「説明して!」と言われると難しいかもしれません。
個人情報保護法では下記のように定義されています。
当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるものをいう。
法律というものは、万人にわかるようできていないため、かみ砕いて言いますと
- 生存する個人の情報
- 特定の個人を識別することができるもの
もう、すべてが身バレすることですね。それでは、企業が個人情報を漏洩してしまうとどうなるのでしょうか?
企業の個人情報漏洩事件
- 2004年3月
- 元社員が流出
- 流出人数51万人
- 損失番組放映を長期自粛150億円の減収
- 原因2014年6月
- 業務委託元社員
- 流出人数2895万人
- 損失260億円
流出後、どんなにセキュリティ強化しても、世間はいつまでたっても個人情報漏洩した会社という印象を持ち続けます。
またベネッセコーポレーションは、業務委託社員が流出させており「ベネッセも被害者」のように言われたこともありますが、業務委託先に個人情報をつかませておくことの責任は重大なミスだったといえるでしょう。
私たちの個人情報が漏洩するとどうなる?
個人情報を欲しがる悪質業者は山ほどいます。悪質業者のよくやる手口は下記を参照してください。
- 迷惑メール
- 架空請求
- 詐欺の標的にされる
とくに高齢者は詐欺の標的にされやいのです。
さらに名簿は転売されるので、悪質業者から標的にされ続ける危険があります。絶対に流出させたくないですね。
朝礼スピーチ例文
個人情報は会社の命づなと言えます。過去に、個人情報が漏洩した企業の損失をご存知でしょうか?
「ジャパネットたかた」は150億円、「ベネッセコーポレーション」は260億円もの損失が出ました。大手の企業は体力があるから、倒産をまぬがれたのかもしれません。
もし、当社の扱う顧客名簿が流出してしまったら…。考えると怖いですね。
ただ、「ジャパネットたかた」「ベネッセコーポレーション」は倒産をまぬがれたとしても、個人情報が漏洩した会社というレッテルを貼られています。
それほど、世間は個人情報が漏洩したことにきびしいのです。
従業員へのコンプライアンス研修をしっかりしていても、顧客データにハッキングされてしまえばどうしようもないのではないか?
そう考えてしまうこともあります。ネットのセキュリティは万全のそなえをしておく、従業員へは徹底したコンプライアンス研修をしている。
これらを実践するほかありません。逆に、できることは最善をつくしているとアピールができていれば信頼につながるでしょう。
個人情報の管理は会社の命づなです。みなさん、今一度、個人情報が外部に流失しないように気を引きしめましょう。