Photoshopの画像合成は色んな方法があります。今回は2つ以上の画像をなじませて合成しましょう。
境目が自然になじんだ感じで合成する方法です。ネットショップやHPのバナーを制作する時、かなりの頻度で画像合成はあります。
元画像を劣化させないマスクを使ったやり方をマスターすれば、これからの作業が簡単になるのでご紹介します。
Photoshopのマスク機能で自然に画像を合成しよう
まずはマスクの意味を知っておこう!
Photoshopを始めたばかりの頃って、何だかマスクってよくわからない。そんな苦手意識がありました。
マスクについて、説明します。マスクとは「覆う」という意味。画像の一部を覆って、その部分だけを編集することに使います。
素早く編集することに長けた「クイックマスク」やレイヤー自体にかける「レイヤーマスク」がよく使われます。また、枠線をつけることも。
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レイヤーマスクでなじませた自然な合成
おおまかに流れを言うと、画像を2枚重ねて、上のレイヤーに「レイヤーマスク」をかけて下の画像と自然な感じで合成をします。
この作業の利点はマスクをかけるため、元画像自体は編集しないことです。元画像は編集を重ねると劣化しますからね。
画像2枚を表示したら、上の画像がアクティブになっていることを確認。アクティブとは選択されていること。きちんとなっていれば青色になってるでしょう。
▼2枚重ねた画像。境目がはっきりしている。
▼アクティブ状態。
▼レイヤーパネル下にある「レイヤーマスク」をクリック。すると隣に表示されます。
ここで注意! 一度、別のレイヤーをアクティブにすると今の「レイヤーマスク」はかかっているけど編集が有効にはなりません。
チェーンの隣をクリックすれば編集が有効の状態になります。四角が「」で囲まれます。
▼「レイヤーマスク」が有効なのを確認して、ツールボックスで「ブラシ」を選択。
▼次にブラシウインドウを表示。「メニュー ⇒ ウインドウ ⇒ ブラシ」で表示されます。また「F5」ボタンでも表示されます。
ブラシは「ソフト円ブラシ」を選びましょう。
硬さは「0」に設定。「0」にすることで画像の境目をぼかして自然な雰囲気を演出できます。
▼大事なチェックがあります。ブラシの設定の後、描画色が「黒」になっていること。でないと、画像の境目が編集できません。
ブラシで境目をなぞってください。ぼんやりしてきます。
もし、消しすぎた場合は描画色を「白」にして塗れば元の部分が表示されます。
▼境目をぼんやりさせたのがこちら。
▼合成前と見比べてみましょう。
境目のぼんやり感に違いがありますね。
ここまでできたら、後はトリミングで切り取って適度なサイズに設定。レイヤーマスクを使っての自然な合成完了です。
おまけ
消しゴムで不透明度を下げて似たような画像を作ることは可能ですが、元画像自体をいじるのでぼくは好んではやりません。
なので割愛しました。画層は編集を重ねると劣化するのでマスク推奨です。
Photoshopでは色んな画像合成法があります。今回の方法が気に入ったらお使いください。