これは福岡の焼き鳥屋さんでの特徴なのですが、屋号に戦国武将の名前をつけるということが非常に多いのです。
- 戦国焼き鳥信長
- 戦国焼き鳥家康
- 戦国焼き鳥長政
などなど。
ほんとによく見かけるのです。おもしろいですねー!なぜに戦国武将なのか?武将の名前をつけるとインパクトは確かに強いけど。ふと疑問に思ったのでその理由を調べていきます。
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戦国武将系焼き鳥になるまでの歴史を探究する
そう、戦国武将のネーミングになるまでには第二次世界大戦後から幕を開ける歴史があるのです。ひとつずつ紐解いていきましょう。
福岡市箱崎の屋台から始まった福岡流の焼き鳥
県外から来た人が福岡の焼鳥店に入って最初に驚くのは、酢と醤油ベースのたれがかかった、ザク切りのキャベツを乗せた皿が出てくること。次にメニューを見てびっくり。「豚バラ」「牛さがり」など鶏以外のメニューが並ぶ。このように他の地域と際立った特色を持つ「福岡焼鳥」のルーツを紐解いてみると…
第二次大戦後、福岡市内のいたるところに飲食の屋台が軒を連ね、賑わいを見せる。その中でも、箱崎宮界隈の焼鳥屋台は特に活況を呈していた。といってもブロイラーが普及し、鶏が「庶民の食べ物」になるのは一九六〇年代からで、それまで鶏は高級食材だった。このことから屋台のメニューは豚や牛などの安価なホルモン串が主流になる。
つまり当時は「焼鳥」というより「串焼き」屋台だったようだ。福岡の焼鳥店に内臓系や豚・牛のメニューが多いのは、このころの名残りだという。
出典:とくなび福岡
というように、まずは福岡の焼き鳥の特徴に歴史ありなんですね。
福岡の焼き鳥屋が武将系のネーミングになった理由
上記に続きます↓
その後、「家康」「信秀」「信長」という、戦国武将の名前を冠した焼鳥店が創業することで、福岡の焼鳥は大きく変化する。武将の名前を屋号にした理由は「起業したからには天下を取りたい」という意気込みからだが、意外に知られていないのが、今日の福岡焼鳥のスタンダードのほとんどが「武将系焼鳥」から生まれたこと。例えば皿に盛ったキャベツを出すサービスや、肉の間に玉ねぎ片をはさむといったものだ。キャベツの場合、「焼鳥が焼きあがるまでに何かつまめるものを」という店の配慮からだという。
こうした独自のメニューやサービス、さらに「焼鳥」を徹底して大衆化した戦略が功を奏し、「武将系焼鳥」は人気を博す。するとその人気に乗って焼鳥店をオープンする経営者が次々に現れ、屋号もあやかって戦国武将を冠したものが増えた。つまり、福岡に焼鳥店が多いことや、戦国武将の屋号の店が多いのも、実は「”元祖“武将系焼鳥」の影響によるものだ。出典:とくなび福岡
「天下を取りたい」という意気込みからですかー。なーるほど!意気込みですね!
あ、焼き鳥が食べたい

まとめ
福岡の焼き鳥屋さんは非常に戦国武将の名前を使ったお店が多いので、福岡に行ったときにこの記事をもしも覚えていてくだされば、是非のぞいてみてください。