叱り方ひとつで部下が育つか辞めていくか。大きな分かれ道と言っても過言ではないでしょう。どう言えば部下にわかってもらえるか?どう言えば部下が成長するか?こちらが伝えたいことがうまく伝わらないと悩んでいる人も多々いると思います。
なぜなら叱り方を勉強する機会になかなかめぐまれないからでしょう。
上手な叱り方と悪い叱り方を研究して仕事をスムーズに、あなた自身もストレスを軽減できるようレッスンしていきましょう。
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部下への悪い叱り方について

やってはいけない、よけいに部下との関係がこじれやる気をなくさせる危険な行為です。
やったことがある、されたことがあると心当たりがある人もいるかも…。
- 長く叱る
- 無関係な人の前で叱る
- 人を見て叱る 事実を確認しないまま叱る
- 弁解の機会を与えずに叱る
- 一貫していない基準で叱る
- 酔って叱る
- 相手の逃げ道を完全にふさいで叱る
- 非難しながら叱る
- 理由を言わずに叱る
- 相手の自尊心を傷つけて叱る
このような叱り方をすれば、初めは萎縮してしまうのですがだんだんと精神的に追い詰められてうつ病になったり反感をもたれてトラブルになるなどプラスの結果が期待できません。
叱っている方はもはや部下のためを思ってではなく怒り憎しみをこめてストレス発散してるのではと周囲からも見えてしまいます。
結果的に部下も会社も成長せず、辞めては新しい人が入ってきて同じことの繰り返しとなってしまいます。
部下への上手な叱り方

せっかく叱るのであれば上手に叱りたいですよね。叱るのって結構しんどいし、できればあんまりしたくない。
手早くやって中身のあるものにしましょう。
- 叱っている部下に期待していることを伝える
(上司の期待に応えたいという部下の気持ちを呼び起すことができるとのことです) - 叱るときは、その場で、すぐに
(時間を空けてから叱ると、部下の方は「何で今さら」と、終わったことを蒸し返されたように感じてしまい、上司の言葉に耳を傾ける気になりません。) - 仏の顔は何度まで?
(何度も同じ失敗をしてしまったり、あるいは改善しようとしない部下がいたとします。「最低7回は指導」すること。)
引用 人をやる気にさせる叱り方4つのポイント | ビジネスジャーナル
相手の人格や自尊心を否定せずに上手に叱ってますね。叱るのは相手をへこますためではなく育てて成長させるため。プラスの結果を生むために行うものです。
年下の部下や後輩に有効な言葉遣い
けっこう使えるので紹介します。あらま、不思議と素直になるのねという小技の言葉遣いです。語尾に、~しなさい・~やりなさいとつけるだけです。
(例)
- 手が遊んでるなら ⇒ 「雑談はそこまでにして仕事しなさい!」
- 仕事に集中できてない ⇒ 「気持ちを切り替えなさい!」
など一例ですが、なぜか素直に「はいっ」となる若い子が多いですね。
年上の部下に有効な言いまわし
年上の部下にはプライドがあります。彼らだって年下の上司や先輩をもって正味な話、面白くはありません。
だったら彼らのプライドをつつきましょう。つまり叱ると同時に褒めですね。
(例)ミスをして叱った直後に
- 今までも〇〇さんのおかげでうまくいってたんだから
- 経験の浅い人達のお手本という大事な存在なってるんだから
これなら年上の部下としてもプライドを守れているし、一方的でなく気づかってくれていると感じますね。
まとめ
ビジネスの現場において叱るということは当人同士だけの問題ではなく、全体的な視野で見れば会社の成長にもかかわることです。
上手に叱れば部下は成長しますし、自分のスキルアップにもつながりますからね。悪い叱り方をすれば悪循環で衰退していくでしょう。なんせ叱っている方も疲れますしね。
叱るというコミュニケーションで人間関係も良い方向に向かえばいいですね。
では、しめくくりにプロ野球の野村監督のお言葉を引用します。
叱り方が信頼を生む
もう一度
叱り方が信頼を生む